にゃー🐈️ ニャロです。
旅は15日目、今回の旅の最終ワイナリー訪問に行くの。
「Cascina Tavjin」、Astiの北東10kmのScurzolengoにある、Nadiaさん家族の素敵なワイナリーなのねん。
Mシェフが行きたいワイナリーってんで、まずは日本で4種類買って、みんなで飲んだんだけど。
どれも軽めの醸造で、柔らかくて、いわゆる「古典的じゃない、新しい造り方」。
バルベーラやグリニョリーノみたいな葡萄品種の中に「ルケ」って土着品種もあって。白も赤泡も、色々やってて。
要は美味しかったの、だからアポイントとって訪問したってわけ。
そういや、やたらキャッチーなタヴィンのエチケット絵、プーリア州含めイタリア中のワイン屋さんやワインバーでポスター貼ってあったり、やたら見かけるんだけど。
Gianluca cannizzoさんってトリノ在住のアーティストさんの作品なんだって。イカすじゃんね。
11月頭のモンフェラートは、朝夕必ず霧。ってか濃霧。今年は特に暖かすぎる11月だってんで、特濃。
この朝も、やっぱ霧。だから、畑は後回しにして、ご自宅敷地内の醸造所見せていただいて。
曾祖父さんからのワイナリーだってんで、今も一緒に仕事してるお父さんの代からのコンクリートタンクがあったり、でっかい木樽があったり、エチケットのイメージとは違う昔ながらの設備。
正直、イメージと全く違って、ビックリしちゃった。
ナニが試飲したい?ってんで、お言葉に甘えてルケ100%のお母さんテレーザさんラベルのと、グリニョリーノ100%のお父さんオッターヴィオさんラベルのを開けて貰って。
どっちもすごく美味しいし、軽やかで柔らかくて、こりゃ人気なワインだよね。
ワインバーとかで、2人で1本飲むのにバッチグーって感じ。
ナディアさんが、「うちは代々ノッチョーラ(ヘーゼルナッツ)も栽培してて、これも味見して」って。このペーストがまた美味しいし。
ビックリ美味しかったのが、お母さんテレーザさんお手製のノッチョーラタルト。
レシピ教えてもらったら、小麦粉ゼロ。ノッチョーラと卵とバターと砂糖だけ。うわー、ママの味。しみじみ旨過ぎ。
なんてお喋りしてたら霧が晴れて。近所にあるブドウ畑へ。
斜面の下の方には、ノッチョーラの畑も見えて。
実にピエモンテらしい、モンフェラートらしい丘陵地帯の畑。美しいねー。
お昼どき、帰り際にナディアさんが「地元のオススメなお店がある」って、そこは数日前に食べに行ったラブリーなリストランテ「Bandini」。
そっか、あのおじさんの店、タヴィンも置いてるんだー。じゃ、いかなきゃ。
ってわけで、2回目のランチはタヴィンの白で楽しんだってわけ。
途中La Morraに寄って、お決まりのバローロエリアの眺望眺めて、
今夜は今回の最後の夜。
だから、若干不正解だったんだけど、ピエモンテ ランゲ地方にあるスローフード運動発祥の地Braに宿をとって、予約した「Osteria del Boccondivino」でバシっと旅の締めくくりしたかったんだけど。
これは、僕のミステイク。
そもそも、信頼してやまないアプリ「RAISIN」に掲載されてないボッコンディビーノ。
15年以上前に来たときも、なぜかナチュラルワインの品揃え貧相で、感動は無かったんだけど。
でも、ノスタルジーで来ちゃったのよね。
もちろん「白トリュフコース」なんて頼まないけどさ。
前菜の「生肉3種盛り合わせ」「Caldi Gobbiのチーズソース」までは、まあ良いとして。
タヤリン、そしてメインのBrasato di vitelloがさ、相手が強敵過ぎるけど、昨夜食べたCostigliole d’Astiの超名店「Ristorante Da Maddalena」と比べると残念過ぎ… 泣ける。
ワインも…
辛うじて、すぐ近くの「RAISIN」掲載ワインバー「Zero Enoteca Conviviale」で少しココロが救われたけど。
やっぱ、ね、ノスタルジーはアレね、時の流れを冷静に判断しないとダメね。大反省。
ってわけで、翌朝トリノ空港でノーダメージのカローラSUVを返却して、トリノからフィウミチーノ空港へ、そしてITAで羽田へ。
帰りの車窓ならぬ機窓から、フィウミチーノの海岸線、
そしてアブルッツォ州最高峰グランサッソ。
またアブルッツォも行きたいけど、次回はトスカーナだなー。でもカラブリアも行きたいし、2週間ずーっとエミリア・ロマーニャで食い倒れもいいしなー。
いい旅だったなー。
みんなで旅するの、たまにはいいよなー。たまには、ね。
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