にゃー🐈 ニャロです。
パレルモを出て、最初の目的地はCastelbuono。
めっちゃマイナーな緑の濃い山の中の小さな村なんだけど。
この村、天然きのこが名産で、毎年秋には「きのこ祭り」が開催されるっていう、シチリアでは珍しい村で。トリュフもポルチーニも採れるし、春には春キノコが採れるってんで、めっちゃ楽しみで一泊することにしたの。
レンタカー借りる手続きもスムーズだし、Googleマップの道案内も完璧。で、11時前には宿(B&B Panorama)内の駐車場にクルマ置いて、村の散策に出発!
ちなみに宿の予約は「BOOKING.COM」、こちらも毎回スムーズじゃんね。で、半年ぶりのイタリアの山奥、いいじゃんね。実に気持ちが盛り上がりじゃんね。
この村、小さいくせしてドイツ人観光客団体とか来ちゃってて。アジア人は皆無だけど、なかなかの賑わい。お泊りってより、お土産購入と小観光の立ち寄り先になってるみたい。美しい村だしね。
FIASCONAROっていう、パネットーネで有名らしい老舗お菓子屋さんが村の中心にあって、ジェラートも美味しかったなぁ。
小さなチーズ屋さんでは、自家製カチョカバロチーズを軒先で売ってて、謎の「ブラック カチョカバロ」も。買いたかったけど、まだ旅は2週間近く残ってるから、断念。
そうそう、「謎」といえば、「マンナ」。西洋トネリコから採集される食材らしくって、ちらほらと「マンナ製品」を売ってるお店が。これは、この手のオタク系食材への愛が深い辻堂のM君にお土産だね、購入。
んで、お昼だけ予約してたキノコ料理が名物のリストランテ「Ristorante Nangalarruni」へ。
みんなテラス席好きよね… 特にドイツ系観光客は太陽命だからなぁ。
僕は涼しい屋内へ。
ふむふむ、メニューにはキノコの記載が多いけど…
聞いたら、「今年は天候が不順(ってか晴天続き)で、春の天然キノコが大不作。だからメニューのは栽培キノコ」… しょんねぇじゃんね。哀しいけど、天然キノコだもんね、ナチュラルだもんね…
ワインは、ナチュラルっぽいCOSの「RAMI 2017」。シチリア南部ノート地方Vittoriaの、GrecanicoとInzoliaの醸し白ワインじゃんね。
ちと昼飲みには重めだけど、まあコレでキックオフじゃんね。
天然キノコじゃないけど、キノコサラダを前菜にして、
パスタは「森の(天然じゃない)キノコのカチョエペペ」。トッピングで+6€の黒トリュフ(アブルッツォの天然)。シチリア来て最初のご飯だしね、ちょっぴり贅沢に。
メインは黒豚のアレ。
ドルチェはパンナコッタ。お腹いっぱい!
んで、お昼ご飯後にはカステルブオーノの村を散策。
その名の通りお城もあるし、
マンナとかド田舎名産品のサラミ・チーズ・郷土菓子・アーモンドやオリーブオイルやオレガノや。
なかなか楽しい村じゃんね。ジェラートも美味しいし。
気になったのが、小さい村の中央広場に椅子並べてる爺さんたち。なんか、「男会」ならぬ「爺会」みたいで、小さなお店みたいな中を覗くとトランプやってたり。
爺さまたちの組合みたいな感じなのかなぁ。無言で広場を通りゆく観光客たちを睨みつけてる爺とか、爺同士であーだこーだオシャベリ続けてる爺たちとか。
まぁ、なんつーか、老人ホームが悪いわけじゃないけど、実質閉じ込められて、出される食事で栄養取って、老人体操したり老人合唱したり、なんつーかね。多分、貴族的な高級老人ホームにはワインセラー付きでバーカウンターがあったり、自動雀卓とかバカラの台があったり、少しは自由があるのかもしんないけど。自立して生活するほうが、出来るならいいじゃんね。
ってか、お婆ちゃんたちは、家で料理してそうだなぁ。男女平等愛好家たちが怒り狂いそうな光景だけど、ほっといて欲しい光景じゃんね。
まぁ、自分がジジイになって、サーフィンも旅も釣りも飲み歩きも出来なくなったときに、自分が「寝たきりオムツ介護生活でいいから、1秒でも長生きしたい」って思うのかどうか、リアルなとこは現時点わかんないけど、この光景は「人生の終盤戦」について考えさせられるリアルな光景だったわ、マジで。
で、夜も再びリストランテ「Ristorante Nangalarruni」へ。夜は、今回訪問予定のエトナ北部のワイナリー「Girolamo Russo」の「San Lorenzo 2020」を。
ネレッロ・マスカレーゼのお高めな赤ワインだけど、ちょいと樽が強いかなぁ、悪くないけど、一本はとても飲み切れない感じ。うーん、なるほど。天然キノコ無いってわかってるから、注文は「Nebrodiの黒豚サラミ」
「そら豆ソースのスパゲット」
「インサラータミスタ」。
サラダ、付け合わせなのにデカすぎ…
ってわけで、夜の村をウロウロして、
ジェラート食べて、
夜の座ってる爺さんたちに話し掛けて(方言激し過ぎて、ほぼわかんなかった…)、エスプレッソ飲んで、
就寝。翌朝、朝ごはんたべて、いざエトナ方面へ出発。
なかなか面白い村だったわカステルブオーノ。
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