目立たないし株価10倍にならない優良企業『マブチモーター【6592】』は安心企業

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株式投資

にゃー🐈 ニャロです。

寒い朝、家族に自家焙煎コーヒーをドリップするためだけに早朝の布団から離れる僕の偉さ。偉大過ぎて自分が怖いんだけど。

先週出したコタツでコーヒー飲みながらBSテレ東を眺めるわけ。月曜の朝は大した経済ニュースが無いことが多いから、マニアックなニュースが多いんだけど。

ん?なんと、最近ベトナム=フォー、だから、こんなニュース見ると… そーだ、ベトナムっていえば大好きな「マブチモーター」の製造拠点じゃん。

どっかの「中国一本足打法」企業と違って、20世紀末からベトナム生産を開始してんだもん。別に、中国企業向けにビジネス成立する限りは中国生産も継続すりゃいいし、でも「共産党独裁統治国家」製品を欧米で販売しにくい昨今に重要なのはベトナム製なわけよね。

もう何年になるんだっけなー、「マブチモーター」の株主になる前のサラリーマン時代に、ベトナムの工場見せてもらったり、手強い価格交渉したりした「マブチモーター」さん。

プラモ狂四郎じゃなければ会社名すら知らないっていう人類も多い「B to B」企業だしね。株価も基本的には派手に動かないし、

こないだ発表した「特別配」「株式分割」「自社株買い」でビビッと株価が上がったけど、それって「トヨタ減産」とか自動車業界全体へのネガティブニュースで数ヶ月前から下がった分を戻しただけだし。

まー、なんつーか、「マブチモーター」って会社って、バカ真面目で堅実で、でも市場のテクノロジーシフトに付いていく開発費投資はしっかりしてるし。

この⬆「利益剰余金>有利子負債」も、この会社の魅力よね。自分のお勤めの会社のこの数字、当然知ってるだろけど。え、知らない?!…

モーターって、特に「マブチモーター」が高シェアの小型モーターって、アホみたく単純な構造だし、特に技術的な参入障壁があるわけじゃなくって。

⬆まじで単純。自分で分解すれば笑っちゃう単純構造。ケースの中に「磁石」「銅線グルグル巻き」「プレス打ち抜きの鉄板(コア)」「ベアリングと鉄芯」。だから、僕の心配は中国とかの「真似っ子・パチっ子企業」による価格破壊くらいなんだけど。

でも、なんとか乗り切ってるみたいね⬇

リーマン時代にこっそり設計さんから聞いた気がするハナシがあって、

「マブチモーターの中国競合他社が製品提案してきたんだけど、その部品図みたらマブチモーターの部品番号が図面に残ってた…」、おそらく中国内で部品図をパチったのか盗んだのか(中国アルアルだから…)、その部品図をそのまま客先に提出しちゃった、っていう、西側諸国だったらアレなアレ。ハハハ〜。

でもさー、単純極まりない小型モーター、製造ノウハウっていうのかしら、安く品質維持して量産する機械化のノウハウとか、パチメーカーには案外追随が難しいのかも。しかも中国の人件費高騰(人権費は暴落してるけど…)で、人海戦術戦法でも厳しくなってんだろし。

さらに、自動車のEV化が進むと、基本的に「これ以上新規開発しても…」って部品やモジュール、例えばパワーウィンドウとかサイドミラーの縦横角度調整機能とか、もう変わんなくなっちゃうじゃん。そうすると、「性能同等品、フルコンパチ品が10%安いから性能評価してー!」って購買が設計に頼んでも、「そんな▲10円如きの原価低減検討に設計担当あてらんねえんだよ、バーカ」ってあしらわれてんだろね。

なんせ、自動車メーカーも、自動車部品メーカーも、「EVシフト対応を最優先で人員増強。それ以外は削減削減」、こんな御時世に「小型モーターの廉価品採用のために工数が足りないから人員補充」なんて提案したら、その設計管理職は解雇されるか、良くて降格確実。マブチモーターにはラッキーな御時世。

そして、高級車にしか装備されなかった「自動ブレーキ」とか、採用拡大すればマブチモーターの販売は自動的に伸びるし。今更ハンドルきこきこ回して窓開け閉めするクルマなんてインドでも売れないし。EV化で必要になるアノ機能のためのモーターも売上伸びてるし。

8月の決算説明会資料見直してみよっかしらね⬇

今期の営業利益は厳しいけど、為替のお陰でアレじゃんね。

元某部品メーカーの購買課長として、マブチモーターから小型モーター買ってたリーマンだった僕としては、

⬆売価アップをきっちりやれてるってとこに注目じゃんね。

はっきり言って、マブチモーターのお客企業としては、ちょいと工数とリスク取れば、中国製とかの激安(っていっても、一個あたり10円安いくらいのもん)モーターに切り替え、本気でやればできるけど、やれないだけじゃなく値上げまで買い手の部品メーカーに認めさせてんだから、これはマブチモーター、グレイトだわよ。

ベトナムの通貨「ドン」は米ドル連動する傾向にあるし、実際ここ数年の「対ドル円安」同様に「対ドン円安」になってるから、特に日本国内で円建てで売ってるモーターは原材料費も人件費も為替影響も諸々コストアップが激しいはずで、マブチモーターの営業役員動員で客先で「この値上げ認めて貰えないなら、マジで御社から撤退します」くらいのこと、宣言してると思うわ。

マブチモーターの営業さんって、僕はかなりリスペクトしてて。異常にキッチリしてるっていうか、迂闊な値下げは絶対しないの。

ってか、マブチモーター社内で仮に値下げを上申しても、承認されないんだと思うわ。最初の販売価格をしっかり作り込んでるんだろね。ホント、僕が株主の会社はこうゆう営業さんがいる会社であってほしいもん。

そんな素敵な「マブチモーター」、敵対的買収への備えだと思うんだけど、

経営者さんたちも頑張ってんのよね。

さすがに「株主優待のソーメンとか」じゃ株価を押し上げらんないって理解したみたいで、キッチリはっきり株主へのポジティブなコミットしちゃったりしてさ⬆

今年の配当150円は、僕の買値ベースで配当利回り3.99%、税引き後で3.19%。充分じゃんね、ここからいかにボリュームゾーンのビジネスを防衛しつつ高付加化な中型モーターで収益アップで増配へジワジワ頑張ってくれれば株主は満足だかんね。

それに、欧州自動車メーカーへの営業も上手いことやってたみたい。ユーロ高も収益の追い風だし。

なんだかんだ、EVになろうとハイブリだろうと、「フェアレディZ」みたいにガソリンエンジンでも、人類はクルマ大好きだし、クルマを作るにはたくさんの小型モーターが必要だし。

でも、何より、この世界的なインフレの中でしっかり「値上げ」成功してることが決算見通しの数値に織り込まれてること、そして状況のお陰もあって「パチもん競合他社」を振り切れてるっぽいこと、

これは長期保有したい会社になってきたじゃんね。さすが松戸に本社を置いてるだけあるわ。

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