にゃー🐈 ニャロです。
バイデン爺さんのインフラ100兆円投資バズーカ砲の威力はじわじわと株式市場に影響してるわね。
日本時間 水曜日の夜は一旦下げたあと、昨夜 木曜日の夜のアメリカ市場は、再びインフラ関連銘柄が元気良かったわね。
昨夜は結構モヤモヤして。昨日木曜日の日経新聞電子版にこんな記事があったじゃない↓
他にも、原油についても、アメリカのBloomberg が↓の記事を。
どっちも『FACT (事実)』ならネガティブな情報だし、実際不安な気持ちになったわ、マジで。でも、怪しいなぁって思って。とりあえず市場の動向をウォッチしたの。
特に銅と金の天然資源採掘企業『フリーポート・マクモラン【FCX】』は、昨夜様子見してたらグイグイ株価上がってるから、「9ヵ月で+27%の値上り益なら十分だし、売っちゃう?」って、深夜に少し悩んだけど、結論は「やっぱ売~らない」。
理由は、「来年2022年に銅も原油も供給過剰になる」って新聞記事の予測が怪しいから。
別に日経新聞とかBloomberg が嘘ついてるってんじゃなくて、情報発信元である「国際銅研究会(ICSG)」とか「エネルギー情報局(EIA)」のシミュレーションの前提が不足してるか、政治的圧力によるディスインフォメーション(意図的に流布される虚偽の情報)の可能性があるなぁ、って。
株式市場は人気投票だけど正直でもあるからね。なんだかんだ、インサイダー情報持ってる人っているもんで、それこそ「国際銅研究会(ICSG)」で銅の世界需要と供給のシミュレーションしてるオッサンが、「2022年は供給過多になる」って言いつつ、家族親戚に「銅の先物買っとけ」、なんて、超ありそう。後で「予想を越えた強い需要だった」とか「新規銅鉱山からの出荷量が計画未達だった」とか、言い訳すりゃいいんだから。
結局、銅や原油関連の株式を即座に売って儲けても損しても、全部自分一人で総取りだからね。どうなるかドキドキするけど、新型コロナ騒ぎは世界中でまだ終わってないし、つまり銅の供給は減る可能性のほうが増える可能性より高いし。
一方で再生可能エネルギーへの活発な投資で発電モーターや送電線なんかの需要は強まる一方だし、EV(電気自動車)化は日本を尻目にして、欧州では異常な速度で進んでるんだから。だから、供給不足による一段高自分予測に従って、まだ売らないの。
前段が長いけど、こんな令和三年の11月にアメリカで新規上場したのが、EV専業メーカー『リヴィアン』、聞いたことある?
昨日の新規上場で、時価総額がなんと約9兆円。どっひゃー!
みんな大好き、ゴーンさんがいなくなっちゃった『日産自動車【7201】』の今日最新の時価総額は2.65兆円だから、なんと3.4倍。
この『リヴィアン』、2021年に2万台、2022年に4万台だけ製造予定なの。『日産自動車』の2021年度販売見通しは、半導体やハーネスなんかの部材不足による台数落ち込み踏まえても380万台。同じアメリカのEV企業『テスラ【TSLA】』同様に、異常に見える人気っぷりね。
この『リヴィアン』については、ググれば山ほど情報出てくるけど、僕が気になるのは、5年後 10年後に、自動車業界の勢力図がどうなってるのかなってこと。それを予想じゃなく予想できれば、投資先選びに進められるから。10年後なんてまだ50代、サーフィン現役って時代だから、投資の種まきしておきたいもんね。
しかし、すでに去年2020年時点で、テスラがEV販売台数世界1位なのは知ってたけど、VWが2位、BMWが4位、メルセデスが5位とはビックリ。『リーフ』で先行してたはずの日産は、14位。
世界の三大自動車市場の北米・中国・欧州がEV化を想定以上に加速させてるからこその、この自動車メーカー各社の時価総額がこんなになっちゃってるのね。
この『リヴィアン』、アメリカ イリノイ州の組み立て工場は、三菱自動車が2017年に売却した工場なんだって。
既存の自動車メーカーは、内製のエンジン工場とか、製造終了から15年続くサービス部品対応から、販売網の固定資産・人的資産なんかが、投資家にはそれらが『負の資産』に見えちゃってるのかも。実際そうだし。
『トヨタ』のレクサスみたいに高級高付加価値車種は利益率高いわけで、そこを『テスラ』や『リヴィアン』に美味しいとこ獲りされちゃうと、苦しいわよね。利益率が下がっちゃう。
新興EV企業は負の遺産無しで時価総額ベースで開発や設備投資資金も潤沢、既存企業はエンジン工場の稼働は下がるし、エンジン部品サプライヤーからの調達コストも数量減るから上昇。
伝統的ガソリンエンジン車 & EV 二刀流企業は、利益率の低い軽自動車、小型車、廉価中型車でキャッシュ積み上げられないから株価も上がらず投資も出来ない。トヨタやVWみたいなキャッシュリッチな企業以外は…
で、リストラで売却する工場の一部だけを新興EV企業に安く買われて、外製の電池、モーターなんかはEV台数が多い新興EV企業に買い負ける。キツいわね…
テスラのモデル3の日本販売価格って460万円~。トヨタだとクラウン、日産だとスカイラインの価格帯だわね。リヴィアンのSUV型EV「R1S」の価格は7万ドル~だって。予約一杯で買えないらしいけど、例のバイデン・バズーカ砲が承認される前の演説で、「米国の労働者が電気自動車(EV)市場で世界を主導しなければならない」なんて仰ってたかんね。アメリカのEV企業は、政府からの色々な優遇も期待できちゃうわよね…
あとね、超激動変革期の自動車業界で、トップの役割ってめっちゃ重要だと思うの。
プログラマーと物理学のバックグラウンドを持ってる『テスラ』のイーロンマスクさん、米マサチューセッツ工科大学(MIT)出身のバリバリ理系エンジニアで38歳超ヤングな『リヴィアン』のスカーリンジさん、トップダウンでズバンバコンと。
トヨタのトップ 豊田さんは、法学部→銀行のエリート経営者キャリア、日産のトップ 内田さんは、神学部→購買 の叩き上げキャリア。色々考えちゃうけど、『GAFA』4社のトップの皆さん見てると、企業マインドが凄いわよね。『銀行』『購買』『文系』ってのが、今の日本の自動車業界トップのキャリアだから、面白いほど対照的よね。ここは、僕は株式投資家にとって重要な『FACT』情報だと思うなぁ。
まだ予測も結論も出せないけど、某ゴーンさんがメチャクチャこだわってた『ブランド価値』、なんとかトヨタは「レクサス」で一定のポジションをメルセデスやBMWと競り合いながら確保したけど、今度はEVっていう国際政治が濃厚に絡み合う土俵でのブランド価値のガチ戦争。このまま大きな変化点がなければ…
それよりは、一部の自動車部品は寡占状況なんだから、そっちのほうが次世代の勝者を予測しやすいかも。『リヴィアン』のランプサプライヤーが小糸製作所だったら、ちょっと株 買おうかしら…
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