ナチュラル過ぎる料理人たちと旅するバジリカータ・プーリア・カンパーニャ・ラツィオ・ヴァレダオスタ・ピエモンテ 2024秋 #2 Otranto➡Lecce➡Monopoli

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ぐるめ

にゃー🐈️ ニャロです。

⇧ってわけで、無事にイタリア上陸した4人組。

いよいよイタリア最西端エリアに向けて、Materaから一気に230km南下するわけ。

ひたすら南へ。

車窓からの景色が面白いんだよねー。

緑豊かだったラツィオ〜カンパーニャだったのが、バジリカータに近づくと一気に景色が茶色になって。アルタムーラ周辺は麦畑だらけ。

で、マテーラから南西に向かうと、もう景色は火星。緑が皆無、葡萄畑どころかオリーブ畑すらない、荒野。マジか…

それが、海に近くなると緑が増えてきて、海が見えるとこまでくると一面緑。葡萄畑にオリーブ畑、灌漑農業してる野菜畑まで。プーリア州って、かなり色々な顔があるみたい。

で、ヒーコラヒーコラ朝からずーっと運転して、もうお昼時。こりゃ大変。ナニ食べようかー。

今日3日目はLecce泊だし、大都市Lecceにはナチュラルなワインバーもあるみたいだし。車内からは魚介喰いたいコールもおきてるし、ここはナチュラルワインはさて置いて、お昼ご飯は魚介の旨い定食屋的な食堂に行くべしじゃんね。

ってわけで、エイヤッっで決めたのが、Otrantoの南隣町Porto Badiscoにある「Trattoria Le Taiate」。ここは、マジでド田舎海辺の食堂。って言っても、オープンしたばっからしくって、フランス産の生牡蠣置いてたり、生で旨い海老置いてたり。なかなかヤル気ある海辺の食堂で。

生牡蠣・海の幸サラダ・海の幸フリット盛り合わせ・スカンピグリル・生カジキグリル・海の幸スパゲッティ・タコスパゲッティ、と食欲のままベタな注文を乱打すると、どれも期待値通りの新鮮さで旨さ。こりゃたまらん。

結構ボリューミーな海の幸フリットなんて、即完売で。「おかわりしよっか?」なんて声が。

いやいや、こんだけどれも旨いなら、ってんで、ここは本場プーリア州、オレキエッテ(耳たぶみたいな形のショートパスタ)のポモドーロソースの特盛頼もうってことに。

これが大正解。

昨夜のバジリカータ州南端 某トラットリアで食べたオレキエッテと全然違って、残酷なまでの完成度。パスタは魅惑的な食感だし、ポモドーロソースは酸味ギンギンで食欲掻き立てるし。4人のフォーク突っつき攻撃は一瞬も止むことなく、瞬殺。

あー、これぞ南イタリアのトマトの威力、本場オレキエッテの魔力。感動的な一皿。

こうゆう、大正解な店選びすると、みんなハッピー。幸せ顔で、クルマはプーリア州西端に近い町Otrantoへ。

一応、プーリア観光の名所だっていうオトラント大聖堂を観よっか、ってことで。海辺の古いお土産通りは江の島参道みたい。

ただ、確実に異なるのは、ジェラート屋さんの数。ちょい肌寒いけど、何件も並ぶジェラート屋さんでそれぞれ好みのジェラート選んで、ぶらぶら。

んで、クルマは南プーリアの中心都市Lecceへ。

某ナチュラルなワインのアプリ「RAISIN」によると、ここには何軒かワインバーやトラットリアがあって。

とりあえず一泊だけする宿に入って、Aシェフは「お昼食べ過ぎたー」っとお昼寝。

その他3名で、ワイン屋さん兼ワインバーらしい「L’ Altro Vino Enoteca Naturale」へ。

ここは、今回の旅で最高のワイン屋さんで。

なんせ、ここで店開いて17年っていうオーナーのMaurizioさんのワインセレクトが素晴らし過ぎ。

日本でも見るワインも含め、日常使いな価格帯のナチュラルワインがズラっと揃ってんだけど、その味筋がどれも軽めで柔らかめの美味しいワインばかりで。

何本か味見させてもらった中でも、地元プーリアのプリミティーボ赤はびっくりする美味しさで。みんな合わせて4本お買い上げ。

ボトル買うと、そのまま抜栓料抜きで呑めるってんで、去年フリウリで見つけた「Villa JOB」のスキオペッティーノ開けて、店内でアペリティーボ的な呑み会開始。

ちょいちょいワイン買いに来るお客さんたちの合間にMaurizioさんとハナシしたんだけど、17年やってきて未だに地元客は少ないんだって。

その代わり、世界中からの観光客とかナチュラルワイン好き達が寄ってくれて、ナントカナントカって。へーここには、今週訪問予定のワイナリー「LOCO」のボトルも5種類置いてて。実に好みなワイン屋さん。

で、「RAISIN」掲載で狙ってたLecceのトラットリアは定休日だってんで、Aシェフと合流して、近所の定食屋でパスタ食べて、

〆にワインバーへ。

「PEZZETTO – Cibo e Vino a sentimento」は、軽い食事メニューもあるナウなワインバーで、旧市街エリアの路上テーブルでスロヴェニアのシャルドネ。

ワインもイカすし、カメリエーレもイカす、そんなイカす夜。

帰り道にコーヒー呑みに寄った一流Pasticceria BAR「Martinucci Lecce」のお菓子もコーヒーもすんごい美味しいってんで、

翌朝もここで朝活。

そして、前日目をつけてたお惣菜屋さん「Le Mani in pasta」で早めのブランチ。

このお店、モッツァレラとかチーズも自家製、手打ちパスタもお惣菜も自家製、パンも自家製っていう、「なんでも地元食材、なんでも自家製、文句あっか?」っていう、極めて愛すべきお店で。

やたら野菜のお惣菜がズラーっと揃ってて、朝9時からやってるってんで、プーリア州名物の野菜料理のお勉強を兼ねて味見ブランチ。

見た目そっくりな青菜のクタクタ煮が5種類くらい並んでたり、めっちゃ美味そうなマカロニチーズグラタンが焼き上がってきたり、悩んじゃう品揃えなんだけど。出来たてモッツァレラも結んだノディーニもめっちゃ旨だし、クタクタ野菜もチーズグラタンも食べ止まらない旨さで。

ピカ一好きだったのは、赤玉ねぎのアグロドルチェ。絶妙な歯ごたえと味付けで、どうやりゃ作れんだろ…

もう4日目。今日は、Cisternino近くのワイナリー「LOCO」訪問のアポがあるから、Lecceから北へ。

海が見えたり、オリーブ畑が続いたり、ブランチでお腹満ち足りたメンバーはゴージャスに後部シートで優雅にお昼寝、僕は運転。当たり前じゃんね。

んで、ワイナリー到着。

そもそも生産量がめっちゃ少ないどころか、2022年に8000本作ってから2023、2024は生産本数ゼロっていうワイナリーで。

このワイナリーのVittorioさん、どこでも修行せず自己流醸造なんだって。

世界中のナチュラルワイン試飲会で呑みまくったり、気になったワイナリー訪問しまくったりで「こんな味がいいなぁ」って狙いはあるにせよ、SO2ゼロでは難しいだろなー、って商業ベースは諦めつつトライしたら上手くできちゃって、

でワイナリー本格的にやるって決めたのが2020年ヴィンテージ(全て買い葡萄)なんだって。へー。

キュベ細かく分けてんのも、「醸造経験無いから、色々試行錯誤するため」だっていうし、8000本作った2020ヴィンテージを少しづつ切り売りしながら、畑を買って栽培面積増やしてて、4ヘクタールまで増やしたいんだって(今のところ1.5ヘクタール)。へー。

しかしまぁ、センス良いんだろねー。日本ではロゼ1本しか味見してなかったんだけど、試飲させてもらった6本はどれもハツラツとして美味しくて、プーリアの葡萄品種特性を感じつつ強すぎない抽出で、親しみやすい味わいで。

特にブルーラベルのカベルネ・フラン主体のキュベは、ドッキリするお味。「ロワールの美味しいナチュールじゃん…」って感じで。こりゃ、LecceのMaurizioさんとこで売ってた青ラベル、もう数本買いたいなー。

そして、試飲のおつまみにでてたプーリア名物の「Taralli」が美味しくって、教えてもらって近所のパン屋さん「Panificio della Gravina di Furleo Semeraro Arianna」へ。

Vittorioさんオススメのウコン味タラーリとかお土産買って、

今夜から三連泊する港町Monopoliへ。

で、その道中、やたらオリーブ畑が続くもんで、「試飲とかないかねー?」なんて話してたら、「試飲ウェルカム」って看板発見。ムムム!

どんなオリーブオイルか知らんけど、試飲だけしてみよー、ってんで、やたら立派なエントランスを進んでいくと、何やらアグリツーリズモ宿もやってるみたいなとこで。

恐る恐る「オイル試飲…」お願いしてみたら、やべーオッサン登場。

なんでも、このオリーブ園のオイル、やたら賞獲ってるとか、100kg収穫して7Lしか絞らない(スタンダードキュベは14L)とか、売り文句が濃厚なんだけど、試飲してびっくり。

確かに旨くって。オリーブ品種で4キュベ試飲したんだけど、個性が明確にあって面白いし、実際美味しいし。で、2本お買い上げ。

なんだか田舎プーリアは、色々あっておもろいねー。

さ、Monopoliの宿到着。こっから3泊、ここ中心にプーリア州をウロウロするかんね。

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