北海道 空知のぶどう畑お手伝い旅 #6 真面目に畑仕事した夜は、真面目にワインを呑んで語って大笑いしたり

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

多分、農作業に向いてるとかじゃなくって、たまのお手伝いだからだと思うんだけど、こんなにサボらず朝7:00から日没18:00まで極度の集中を維持して作業するなんて、自分でもびっくり。なんか、そうゆう畑なのかもね。

お昼休みには、近藤さんの奥様のトモコさんが握ってくれた大型おにぎりをむしゃむしゃ頂いて、なんともまぁ、美味しいおにぎりだし。そりゃ午後の仕事もグイグイ行くわけよね。

で、お仕事終わったら近藤さんが「三笠天然温泉 太古の湯」なる、貴族専用日帰り温泉に連れてってくれて。昨夜はお風呂もシャワーも無しだったから、幸せ湯気分なわけ。そりゃ、日の出てる時間に畑仕事して、日が落ちたら温泉だなんて、ローマ時代の王族的なゴージャスな生活リズムじゃんね。うひょ〜!

更に、近くの中華屋さんでむしゃむしゃ夕ご飯。「麻婆豆腐」と「餡掛け焼きそば」頼んだら、スーパーギガ盛りの焼きそばが出てきてお腹パンパン。畑仕事で引き締まった肉体が、一気にボヨンとリバースしちゃった…

近藤さんは「超激辛チックな刀削麺」。奥様のトモコさんは辛いの苦手だってんで、たまに外食すると辛いのガツンと行くんだって。へー。

で、ザザっと食べて、モセウシに戻るわけ。で、石油ストーブ着火して、テーブルと椅子を並べて、ワインとグラスを並べて、ナチュラルなワインの探求が始まるわけ。うーむ、昼はぶどう畑仕事して夜はワインの探求するなんて、なんて真面目なんだろ。

今夜呑んだ4本のボトルで、特にとてもココロに響いたのが「タプコプ 2016」。近藤さんが「10R(トアール)」での委託醸造から自社醸造に切り替えた最初の年だって言ってたような…

葡萄の収穫としては厳しい年だったんだって、2016って7年前じゃんね。全房発酵らしいんだけど、梗の香り・味が印象的で、それが個性というか好ましい感じで、愛らしい近藤さんのピノ・ノワールの果実味も酸味も空知らしくって、繊細にバランスが取れてて。

この「タプコプ 2016」も近藤さん曰く「梗の青さが目立つワインだったのが、最近調和がとれてきた」って。このワインは洞窟に一人きりで取り残されても、ココロ安らかに味わい続けちゃいそうなくらい僕は好き。

さてさて、その「勉強会的飲み会」なのか「飲み会的勉強会」なのかワケわかんないけど。

一緒にお手伝いに来てるMさんは「注ぎ手」なるジョブらしくって、ワインに関する難しい話や質問を近藤さんに繰り出すわけ。ふむふむ、真面目ですな。

近藤さんは、ブドウの作り手かつワインの造り手なるジョブだから、「これは…」「なるほど、ふむふむ」とかって色々感じながら呑んでるみたい。お仕事がワイン造りだもんね。そりゃそうよね…

そもそもジョブ無しの僕は、「なんのぶどう品種かなぁ」とか「樽の香りが強めだなぁ」くらいのことは思ったりするけど、基本的には好きな香りをススゥ〜〜〜っと吸い込んでウットリしたり、たまには口に含んで旨味や酸味や甘みやらに蕩けたり。要は愉しむわけ。へへ〜。

それに、そりゃ葡萄だワインだの話もいいけど、人間なんだから人間らしい会話をワイン達の後押しでグイグイとドライブさせたいじゃんね。そう、僕は思うわけよ。

近藤さんも、今夜開いた4種類のボトルを一通り味わってやりとりしたら、人間に関する話題しか振ってこなかったし。「で、彼女とはどうなの?」とか「どんな仕事考えてんの?」とか。

近藤さんも50才、僕も50才。とっても手間暇かけて葡萄栽培したり、素晴らしく美味しいワイン醸造したり、近藤さんのワイン呑んでるだけだと「すっげ〜!」って感じだけど、こうやってあーだこーだ呑んで喋ってバカ話して大笑いしてると、真面目な農業やってる同級生って感じ。僕が不真面目なサーフィンやってるのと同じじゃんね。いや、同じじゃないわね…

ってわけで、夜の研究会的な飲み会は23:00には切り上げ、明日に備えて寝袋に潜り込むわけ。モチロン、電気消した瞬間に深い睡眠に落ちたけど、Mさんは寝袋の中でスマホで「手速く結束する誘引作業のコツ」を調べてたらしいのよ。まったく、気合入ってるわよね…

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