にゃー🐈 ニャロです。
先週末、嫌~なニュースが飛び出して、原油先物価格は大幅下げ、当然 原油関連株式銘柄も下げたわね。やーねー。
既に中国は、今年2021年6月には銅の国家備蓄を、9月には原油の国家備蓄を一部放出してんだけど、同じことを原油を買う側のアメリカ・日本・韓国もやりましょう、そして原油市場価格を下げ方向に誘導して、コロナ騒ぎからの経済リカバリーの妨げにならないようにしましょう、って建前よね。
今回、どれくらい市場が動いたかって、WTI 原油先物は、先週つけた85ドルから数日間で▲10ドル(▲8.8%)だから、なかなかの影響よね。
当然、『エクソン・モービル』、『ロイヤル・ダッチ・シェル』、『シェブロン』とか、世界中の石油関連企業の株式が同レベルに下落したんだから。
WTI が100ドル超えが僕の目標売価だから、ちょいと遠のいちゃったけど、僕は変わらず『波待ち』で目標にも変更無し。だって、根本的な状況は変わってないんだもん。
むしろ、世界経済を牽引するアメリカがそれだけ困ってる状況ってことだから、この引き波の反動が期待できちゃうなぁ、ってのが僕の予測。儲けても損しても自己責任だけど、予測って言うからにはロジックや根拠が必要よね。
まず、原油・石油に限らず、『価格』ってのは「需要」「供給」「人気投票」で決まるのよね。サンマが不漁だと一匹 300円以上になっちゃったり、豊漁だと一匹 100円、セールで50円なんてのも。
そして『人気投票』も重要な価格決定要素。昔懐かしの「タマゴッチ」、当時は倍の値段でも引く手あまただったけど、今だったら、100円でも「要らねー」って人が多いっしょ。
特に『投資』対象の株式や不動産なんかは、『人気投票』要素が強くって、これが中長期 株式投資で収益を上げるための要点だと僕は思うのよね。
原油・石油に関しては、令和三年の世界では絶対的な需要があるわよね。
地球温暖化対策ってことで、とにかく石油消費を減らして、再生可能エネルギーに切り替えよう、ってお祭り騒ぎしてるけど、今日明日で石油消費(=『需要』)がゼロにはならないわよね。コロナ騒ぎが幸いにも石油消費を減らしてるけど、コロナ騒ぎが永遠に続く可能性は低いと僕は予想するわね。
一方で『供給』。OPEC+が供給を増やせない(増やさない?)こと、アメリカのシェール畑も増産が思わしくない(敢えて抑えてる?)こともあって、コロナ騒ぎで『需要』が減少してる世界状況でも『供給』が不十分だってことが、石油価格が上がり基調な理由だって言われてるけど、本当かしらね?
だって、世界中が再生可能エネルギーに切り替えて、発電所や暖房に石油を使わない世界するなら、石油要らなくなるんだし、自動車・トラック・飛行機・船も電気駆動に切り替えるんだから、ガソリン不要になるんだし、プラスチック・タイヤ・化学繊維も再生材活用や代替材料に切り替えるから、石油由来の原料不要になるんでしょ? だったら、そもそも「国家備蓄」取り崩す必要無いじゃん。
それ以前に、原油価格は暴落してるはずよね、不人気なコモディティなんだから。「地球温暖化を防ぐため、化石燃料は止めよう」って、みんな騒いでるじゃん。
収益あげないと倒産しちゃう企業も、「温暖化ガス削減」ってエコな雰囲気は出してるけど… 実際には、収益優先で企業活動しないと、給料も税金も配当も支払いできず法人として「死に体」になっちゃうし。
尖閣諸島に某国が軍隊駐屯させたら、放置するのか、「どうぞどうぞ、ちょうど不要だと思ってたんで。え、沖縄も? そりゃ困ったなぁ」、って穏便に済ますのか、同盟国(親方)米国に支えてもらって奪還するのか。なんにせよ、石油燃料が無いと軍隊は身動き取れないからね。
ってわけで、少なくとも数年内にドラスティックに原油需要が下がることはロジカルに難しい(不可能)だと僕は予測してて。
だって、みんな強欲で自分勝手じゃん、地球の温度を下げるために飛行機も車も電車も利用しない、冷房じゃなく団扇、暖房も薪拾って薪ストーブか焚き火、なんて嫌でしょ。
国家石油備蓄って、アメリカは60日分持ってるんだって。ただし、アメリカは世界最大の原油生産国だかんね。日本と違って、毎日掘り出してるわけ。
日本は、国家備蓄と民間備蓄あわせて、約200日分なんだって。なんたって、ほとんどを中東からタンカーで運んでるんだから、中東で紛争が起きたり、タンカー航路を敵国に封鎖されたら、それこそグレタさんが求める理想の環境国家に早変わり。
同盟国(親方)アメリカが、「国家備蓄放出しようよ」って言ってるくらいの状況だから、仮に紛争や災害で日本に石油が不足しても、アメリカは分けてくれないか、猛烈な高値で譲ってくれるんでしょうね。当然、中国、韓国、その他の国々も。台湾くらいじゃないかしら、日本の本当のお友達国家になりうるのって。
それでも、今回、日本政府は、親方アメリカに対してゼロ回答はできないから、1ヶ月分とか、国家安全保障をそれなりに考えつつ、「バイデン様、年貢かわりに石油国家備蓄放出しますので、何卒 隣国が攻めて来たらお助けください」って対応するんでしょうね。極めて現実的対応よね。
でもね、アメリカも含めて、国家備蓄放出って、要は「定期預金解約」するようなもので、根本的解決法じゃないのよね。OPEC+にしてみたら、「じゃあ、もっと原油生産量減らすね」って良い理由になるし、実際に原油価格が下がったんだから損するわけで、もっと生産量下げて原油価格を上げたいじゃんね。
結局、アメリカの今回の「石油備蓄放出」って、民主主義国家だから選挙権持ってる大多数の「ガソリンとか電気代金が上がると不満」な国民に対するガス抜きというか、人気取りなんじゃないかなぁ、ってのが僕の読み。だから、あと10% 20% 原油価格が下がっても、反動の波が来る、って予測するわよ。どうなるかなぁ。
それこそ、イラク戦争みたいに、サウジアラビアにアメリカ軍が進攻して、サウジアラビアの油田をアメリカ資産にしちゃうなんて荒業はもうやれないだろうし、そもそもアメリカは世界最大の原油生産量なんだから原油が高値になるのは、実は嬉しくてたまらないはずなのよね。
でも、そんなことバイデンさんが口にしたら、次回の大統領選挙は落選確実だし、ただでさえアフガニスタン対応でアメリカ国民の多くはガッカリしちゃってて、しかもトランプさん人気は相変わらず。アメリカ大統領も大変ね…
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