急遽、5月のシチリアを旅することにしたもんで #8 めんどくさい駐禁オジサンに捕まって… 「Trattoria LinguaGrossa(Linguaglossa, Etna)」

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

実に素晴らしい幸せな1日… いやいや、まだ宿のあるLinguaglossaの町に戻って18:00。日の入りは21:00だから、まだギンギラギンなお日様。シチリアの5月は1日が長いねぇ。

ふむふむ、そうね、ワイン屋さん見たいね、エトナのワイン土産買うならエトナのワイン屋さんがマストじゃんね。この町には、アプリ「RAISIN」掲載のワイン屋さん「Il vino della Rosa」があるし。

B&B宿から徒歩5分ちょいのワイン屋さん、宿にクルマ停めて(宿の真ん前が電車の駅で、停め放題だから)、歩いていけば良かったんだけど。リングアグロッサは町だけど田舎だし、目抜き通りはクルマ走行多いけど「エイヤッ」って停めて、ワイン屋さんのお姉さんの長くなった話を聞いてたらさ。

「んじゃ、明日買いに来るねー」ってクルマに戻ったら。

… あららー、世界共通のアレ。駐禁きってるじゃん。久しぶりだー。

ここで、勉強してきたイタリア語会話力が無駄に発揮されて。
「もう戻ったけど、ダメなの?」
「結構待ったんだけど、もうダメ」
「まぁいいや、お支払いどうしたら?」
「ちょっと待って、今駐禁の紙を書いてるから」
「ハイハイ」
「よし、この紙を、アソコにみえるTabacchiに持っていって45ユーロ払って、そのレシートを警察署に持ってくればいいよ」
「はーい」

んで、言われた場所にクルマ移動して、タバッキに行ったんだけど。
「この罰金支払いに…」
「免許証見せて」
「はい(ドイツで発行したユーロ免許証。もちろんイタリアでも有効)」
「ん、これじゃダメ」
「はぁ?ここEU加盟国のイタリアでしょ?まさかシチリアってイタリアから独立してEU離脱したの?」
「シチリアはEU離脱してないけど、ウチはイタリアの免許証しか扱ってないから」

… イタリアっぺーなー。んじゃ、警察署に行ってみよ。

あ、駐禁オジサンいた。

「カクカク シカジカ…」
「そっか、そりゃ悪かったね。じゃあ、別のこのタバッキ行ってきて」
「はーい」

素直で善良で遵法精神に溢れる僕だから、また数百メートル歩いて罰金払いに行ったんだけど。

「これ…」
「ん?あーダメダメ。うちはイタリア免許証しか扱ってないから、アソコのタバッキ行きな」
「さっき行ったんだけど」
「ふーん、うちじゃあ、払えないねー」

んんん、なんかたらい廻しじゃん。イタリアも日本も公権力がむかつくのは同じみたい。とりあえず、警察署へ戻ろう。

「カクカク シカジカ…」
「ええ?!」

「ちょっと待って、本部に電話してみる」

「あー、えーっと、ここに書いてある口座番号に、今日の日付と場所と書いて振り込んで」
「はぁ?日本の銀行から振り込んだら、手数料だけで二万円かかるし。ここは警察署なんだから、もう散々指示通り1時間以上振り回されて、ここに50ユーロ置いてくから」
「ダメダメ、それはダメよーん」

で、退散して、結論「放置」中。
色々調べると、スピード違反とかはイタリア国家警察の縄張りだから、日本まで罰金が追いかけてくるみたい。正確には、レンタカー会社に請求がいって、レンタカー会社がカード引き落としで処理。全然それでいいじゃん。

でも、違法駐車の駐禁は、地方自治体毎の警察署単位での対応らしくって。なし崩し的に罰金が消滅するケースが多い、らしいんだけど。どうでもいいけど、EUなのか違うのかハッキリしてほしい、です。

んで、気持ち悪いまま宿で少し昼寝して、さあ夕御飯。アンナさんに教えてもらった町の居酒屋 「Trattoria LinguaGrossa」をさっき予約したから。ゆっくり20:00予約だからね。

おお、ライトアップされて、教会広場に面してて、カッコいいじゃん。


店内は、トラットリア〜って感じ。庶民的、だけどドイツ人とか観光客が結構多いみたい。そうだよねー、エトナ山観光に来た旅行者だったら、地元のお料理とワインを楽しみたいもんねー。

ワインセラーを覗くと、いい感じの品揃え。うーん、今日はしっかり飲みたいじゃんね、美味しいエトナの赤ワイン。そうゆう気分。

ワインリストはQRコードからのオンラインリスト。ご立派なワインリストじゃんね。色々色々ズラズラ〜っとエトナのワインが並んでるけど、僕の狙いはもう決まってて。

「SRC(エッセルチ、って読むんだって)」。エトナ山北部パッソピシャーロにあるコーネリッセンさんのワイナリーから西に数キロのとこにワイナリーがあって。味わいもコーネリッセンさんのワインに似てて。要は、結構好みの味筋な造り手さんみたいで。コーネリッセンさん同様に、樽香最小限もしくは無し、ってのがラブリー。

日本で事前勉強できなくって、だからアポも取ってなくって。ワイナリーに行ってみたけど、ホント「自宅ワイナリー」って感じで。こないだRandazzoでお昼食べたときにグラスワインで一杯だけ飲んだエトナロッソがめっちゃ美味しかったから、次回は訪問したいワイナリーで。

選んだのは、SRCの「RIVAGGI 2020」。

ホントはネレッロ・マスカレーゼ100%のAlberelloが飲みたかったんだけど、2021しかなくって。こないだのコーネリッセンさんのワイナリーでの試飲で、「温暖化っていうか、最近数年の猛暑で、ネレッロ・マスカレーゼの酸が落ちてる」ってのを実感したから、少しでも前のヴィンテージがいいかな、って。

いやいや、いいねー。気分上がるねー。これこれ、今日はしっかり呑んじゃうかんね。

むむむ、オイシイねぇ、好みだねぇ。柔らかくって魅力的な香りがね、とても良いじゃんね、好きじゃんね。
ただ、少し強いなぁ。Rivaggiは80%ネレッロ・マスカレーゼ 20%グルナッシュ(アリカンテ)で、グルナッシュっぽさが結構強く出てて、なんつーかネレッロ・マスカレーゼの繊細な香りや味わいより強く感じちゃうなぁ。オイシイからイイけど。

ちなみに、その後、ワイン屋さん「Il vino della Rosa」でお土産に2016のAlberllo買って、鎌倉の海で呑んだんだよね、みんなで。

… 太陽燦々でアレだったから、繊細なとこまではわかんなかったけど、すぐ無くなったから、美味しかった、んだと思う、な。

お料理は、前菜には「ナスのパルミジャーナ」の改良版みたいなの。トマトとナスとをミルフィーユみたく重ねて、チーズをどーん、シチリア風にピスタチオクリームをかけてあって。ふむふむ…

パスタは、イワシとアーモンドの自家製スパゲッティ。フィノッキオがガッツリ効いて、シシリアーンなパスタ。いいね、いいね〜。

そして、どの料理ともまんべんなく合うエトナのワイン。いいねぇ。付け合わせの芋フライも旨いし。イタリアの芋フライ、旨いんだよなぁ、揚げたてで。

マジで、今までイタリア来たなかで、コントルノ(付け合わせ)でポテトフライなんて頼んだ事無かったんだけど。だって、ポテトフライだよ!

でも、北鎌倉の先輩が芋愛が強いガールで、報告ネタとして頼んだんだけど。マトモなイタリアの料理屋さんって、ポテトフライいちから揚げるんだね。かなり旨いんだよね。世の中、知らないことが多いなぁ。

デザートにパンナコッタのピスタチオクリーム、

そして「サービスで」って出してくれたノート地方Marabinoのワイン「Soleggiato」。

紹興酒とかシェリーみたいで酸化皮膜由来な風味のある辛口ワイン。旨いなー、これ。ノート地方は、次回絶対行きたいなー。

いやー、とっても満足な夕食。素晴らしいねー。駐禁切られてアレだったけど、それでもリングアグロッサの町は良い町だねー。

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